自分のキャリアストーリー

人材コンサルタントになる前の話 【パート1:商社マン】

新卒で人材紹介会社で働く人がいる反面、多くの人はほかの仕事を経験した後に人材紹介の仕事に挑戦することが多いと思います。ちなみにマツさんは34歳の時に人材紹介の仕事に出会い、以来20年余り、この業界の仕事をしてきました。今回から2回にわたリ、マツさんが人材コンサルタントになるまでの話をしたいと思います。パート1は【商社マン】、パート2は【海外起業】となります。

さて私は新卒で日本の総合商社に入社しました。そこでは海外貿易部門に配属となり、日本のメーカーと海外オフィスの間をつなぐ仕事をしました。自社の海外オフィスが海外にある顧客からの引き合いを集め(マツさんは北米と中南米市場を担当)、その内容をもとにメーカと価格や納期を交渉し、そこで得た見積を海外オフィスを経由して顧客に提示し、交渉の末、最終的に合意に至ったら発注を受け、その後、日本のメーカーに生産依頼をかけます。その際に、日本のメーカーの工場近くから海外市場に商品を輸送するための船を予約し、取引のための為替予約も済ませます。あとは商品ができたら、船便で商品が海外市場に旅立つという流れでした。これは昔ながらの伝統的な総合商社の仲介業であり、顧客と生産者(メーカー)間をつないで、取引が成功するように働いていたことになります。

人材紹介の仕事も、一言でいうなれば仲介業です。そこが人材をいったん自社で採用してから顧客に派遣する人材派遣業とは異なるところです。

マツさんの場合、社会人として最初に挑戦した商社マンとしての経験が、その後のすべての原点にあります。商社マンの仕事から学んだことは、仲介をする仕事に大切なことは3つあるということです。一つ目は全体の流れを常に意識して、特にスケジュール管理には気をつけること、二つ目は先読みをして常に不測の事態を想定しておくことです。そして三つめは、コミュニケーションをしっかりとって、全関係者の信頼を獲得するために最大限の努力をすべきだということでした。この時の学びは、その後のビジネスマン人生において、常に大原則として心に留めています。

次回は、「人材コンサルタントになる前の話」【パート2:海外起業】をお伝えします。

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