自分のキャリアストーリー

人材コンサルタントになる前の話 【パート2:海外起業】

前回のパート1では、マツさんが人材コンサルタントになる前、総合商社の商社マンの仕事をしていたことを紹介しました。商社マンの仕事は、人と人の間に立って仕事をすることが多く、コミュニケーション力が求められるという点で、人材紹介の仕事と多くの共通点があることを話しました。

今回のパート2では、マツさんが総合商社をやめた経緯、そしてその後の仕事、そこからなぜ人材紹介の仕事をするようになったかなど、簡単に紹介したいと思います。

日本の大手企業を辞めたのは、会社のルールやモノゴトが決まるペースが自分の思いとは大きくかけ離れていると感じたからです。学生から社会人になり、うまく新しい環境とリズムに順応できればよかったのですが、自分にはそれができませんでした。職場の先輩社員を見ていても、同じように働くことが自分にはできないと感じたため、そこは無理をせず自分らしく我が道を生きていこうと割り切りました。

自分にはもともと独立志向があったのかというと、そうでもなかったと思いますが、時は1990年代に入り世の中は情報化時代を迎えており、海外市場との距離が一気に近づく気配を感じていました。インターネットやIT技術が世の中を変える予感もあり、日本とアジア市場の間にある様々な格差が今後一気に詰まっていくのではないか、そこにビジネスチャンスがあるのではないかと若いながらに感じていたと思います。

その結果、1995年私は新卒で入った日本の会社を退職してアジアに渡り、以後2000年暮れまでの6年間を過ごすことになりました。この間に現地で小さな会社を設立して求人情報誌の発行や会社説明会等の就職イベント事業、語学講師派遣などの事業に挑戦しました。

現地社員を採用し、一緒に頑張りました。1997年のアジア通貨危機があるなど、アジア全体にとっては厳しい時期でもありましたが、20代後半から30代半ばにかけて自由に好きなことに挑戦できたことは自信となり、のちの人生の財産となった時代だったと思っています。また、求人広告の営業を経験したことで、企業の採用ニーズを理解することができ、このことが後に人材紹介事業に挑戦することにつながったのだと思います。

2001年1月帰国しました。日本で再出発するために転職活動を始め、人材紹介会社を訪問しました。その時に出会った外国人の人材コンサルタントから「企業に転職するのもいいけど人材紹介事業も面白いよ」という話を聞き、その話に乗ることにしました。海外で起業までして自由に生きてきた自分にとって、自由度の高い働き方ができる人材紹介事業は魅力的に感じたのです。自分の性格や特徴にもマッチした仕事であると感じ、過去の経験も活かせるし、なんとなくうまくやれる気がしたというのも正直な当時の気持ちでした。これが人材紹介事業と出会ったきっかけです。

次回は「人材コンサルタントになった後の話」【パート1:外資系企業】を書きたいと思います。

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