職業紹介責任者講習

職業紹介責任者の役割をわかりやすく説明します

人材紹介会社には必ず一人、職業紹介責任者がいます。
「え、そんな人、ウチの会社にはいないよ?!」
と思った方、そう思われたのは無理もないのですが、実はいるんです。
国の許認可事業であるがゆえに、会社が新規でもしくは継続して許認可を取得した際、各地の労働局に提出した書類の中に「職業紹介責任者講習受講証明書」があったと思います。
つまり、職業紹介責任者講習に出席した方、そこで理解度確認試験に合格されて、「職業紹介責任者講習受講証明書」に名前が記載されている方、その方が御社の「職業紹介責任者」なんです!!
そういうわけで、人材紹介会社には必ず一人は職業紹介責任者がいることをわかっていただいたとして(事業所ごとに一人、人材紹介事業に従事する50人に一人必要)、
「で、職業紹介責任者って、何か特別なことをするの? そんなの、知らないよ?!」
そうですよね、社長や人材紹介事業部の部長のあなたでさえ、まして職業紹介責任者の本人までも(!)、もしかしたら、「職業紹介責任者の役割」について、あまり日頃は意識してないかもしれません。
そこで、ここで簡単に「職業紹介責任者」の役割を説明します。まずはこれだけ知っておいていただければ、大丈夫です!
職業紹介責任者の役割は、たとえて言うなら、マンションの管理人さんのようは役割があります。
5つの役割があるのですが、それは以下の通りです。
1)苦情に対応すること
2)個人情報を管理すること
3)サービスをよりよく改善すること
4)労働局との連絡役になること
5)上の4つを守るよう社員に教育すること
簡単に言えば、マンションの住環境を良くしたり、住民同士が皆仲良くできるようにコミュニケーションをとったり、周辺住民ともうまく関係を保ちます。
また、管轄の市役所等の行政機関に各種書類を出したり、ごみ処理などの清掃会社、水道工事、建物の修復工事などを請け負う業者さんとのやりとりもあります。
職業紹介責任者になられた方は、人材紹介会社ではマンションの管理人さんのようなつもりで、求職者や求人企業、そして会社の管理職や社員の皆さんと良好な関係を築いてみてください。その結果、とてもいい雰囲気の人材紹介会社となり、その結果社員満足度も上がり、顧客の評判も向上してビジネスも発展すると思います。
「職業紹介責任者」の役割について、イメージは湧いたでしょうか?
5年に一度、講習を受講して許認可の申請をするだけで終わり、とするだけでは、ちょっともったいないかもしれませんね?!
人材紹介会社の中には、社員全員を職業紹介責任者に指名するため、職業紹介責任者講習を受講させているような会社もあります。
人材紹介の仕事には、高いモラルや志、そして他人様の人生に深く関わっているという謙虚な精神が求められてます。お金儲けだけが上手でも、人材紹介の仕事の地位が上がることはなくて、人から感謝されることもないため、「職業紹介責任者」って意外に大切なんじゃないかなって、思いませんか?
人材紹介の仕事が社会の役に立つようになるため、そして各社のビジネスがさらに発展し、持続的に安定した事業運営ができるように「職業紹介責任者」を各事業者に一人おくこと、これが国の許認可事業である人材紹介の事業運営には求められているのです!
マツさんが監修した職業紹介責任者講習は、こちらからご覧いただけます。